人事部長からの質問
業績は好調そのもの、こういうときに気をつけるべきことは?
一にも二にも「脚下照顧の視点と行動」だと思います。業績好調であると、気持ちは自然に浮き立ち、高ぶり、驕るものです。そういうときに思いもかけない角度から組織に「魔」が差す。「魔」は透明人間の刺客のように刻々と忍び寄ってきているのです。その姿を鋭敏な知性によって「可視化」することが大切です。禅寺の山門に掲げてある「脚下照顧」です。そういう視点でそれぞれの部署の仕事ぶりを点検し、ほころびをあて布でかがって後顧の憂いの芽を一つずつ摘んでゆくと、神様は、業績好調の期間や不祥事発覚のときを多少ですが延長してくれるでしょう。
文責:清水 佑三
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