人事部長からの質問
リスクがとれる人を昇格させたい。見分け方は?
会社にとって好ましいのは、リスク(危険)を冒すが、獲物はちゃんととってくる人です。007ジェームス・ボンドのイメージでしょうか。見分け方は、ファクトファインディング(事情聴取)型の面接がよいです。過去の職歴において、周囲の反対を押し切って新しいことに挑戦し成果をあげた「場面」を切り取って記録映画のように再現してもらうのです。そんなの挑戦でも何でもない、その成果は偶然じゃん、という話ばかりを聞かされるでしょう。昇格候補者がかりに10人いたとして、小泉さんの郵政民営化解散のような挑戦劇を語れる人はまずいない。また、いてもそういう人は語る興味をもたない。よって、そういう角度の昇格基準は空中分解するように思います。
文責:清水 佑三
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