人事部長からの質問

2006/06/02 760

退職金を給与に組み込もうと思うが問題は?

100年以上の歴史、伝統、蓄積をもつ企業などの場合は別にして、定年退職者の割合は減る一方だと思います。かつては勤続年数が少ない場合は雀の涙しか支給せず、勤続20年を超えたあたりからメリハリをつけるが退職金制度の常識でした。定年まで勤めることを奨励したからだと思います。また退職後の企業年金の厚さがイコールその企業の社会的地位とみなされていた観もありました。OBを大切にする価値意識の投影ですね。それも影を潜めつつあります。私の回答は選択式退職金制度です。短く太く貢献してくれた人にも、長く細く貢献してくれた人にも、相応の御礼を形であらわすのがよいという意見です。給与に組み込むのも一つの選択肢です。

文責:清水 佑三