人事部長からの質問

2005/09/27 595

人事考課のうまい会社のイメージを。

項目とかにこだわらない会社でしょうね。項目は何でもいいのです。あるべき人事考課は「(肯定的に)見ていてくれた」という実感の相互交換の場です。お互いがお互いの仕事ぶりに何かいいところを見つけて、それを言葉に出していい合う会社があったとしたら、とてもいい感じの会社だと思います。そういう風土醸成の仕掛けとして人事考課制度があるのではないかと思います。偏差値社会はそれとは違いますね。とても貧しい思想から生まれています。(旧)大蔵省の高官から弁護士になって活躍している人の講演をつい先日聴いたのですが、60分の持ち時間のうちの半分が自分の昇格、昇進の履歴の紹介でした。こういうヘンな人をつくってしまうヘンな世界が中央省庁のキャリアなのです。そこでの人事考課を想像するとうすら寒いものを覚えますね。

文責:清水 佑三