人事部長からの質問

2005/08/23 572

懲戒規定は使いすぎない方がよいか。

飴と鞭という言葉がありますが、報償と懲戒はセットになっています。報償の方が、出す方もらう方ともに気分がよいので、数多く使われますが、ほぼ同数、懲戒も使った方がよいです。その方が組織を粛然とさせることができる。会社組織は目的結社です。目的に鋭く合致した場合は褒め、その逆は叱らないといつのまにか目的を忘れてぬるま湯になってしまうのです。その逆とは会社にダメッジを与えた場合です。留意したいのは、本人に反省を促すことも大事ですが、組織の本分を構成員に知らしめるメッセージ効果がより大事です。なぜ、なにを、どう懲戒したのか、わかりやすく全員に説明すべきです。その説明文作成には、定款を作るよりももっと優れた知能が必要です。

文責:清水 佑三