人事部長からの質問
評価プロセスの標準化はやるべきですか?
やるべきだと思います。それもハンパではなく、徹底的にやられるとよいと思います。プロセスの標準化によって回避できる「評価過誤」はたくさんあるからです。野球の球審の仕事になぞらえると、評価基準を同じに揃える(=ストライクゾーンの統一)、同一行動に対して同じ評価をする(同じボールに同じ判定を下す)。こうした努力を通して、審判への尊敬と信頼が高まります。その先に、ゲームの流れを演出する真の意味での審判の存在理由が来るのです。ストライクともボールとも判定できるボールを試合の流れを読んでどちらに判定するか。野球という生きたゲームの面白さを左右します。面白くなるように、面白くなるように「境界判定」をすると野球ファンはどんどん増えてゆきます。選手も審判の演出力に感謝するようになる。これが評価者の主観というものです。
文責:清水 佑三
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