人事部長からの質問

2005/04/08 480

失敗を恐れず挑戦する企業風土をつくりたいが。

減点主義が実効(実際の効力をもつ)基準である会社において「失敗を恐れず挑戦する企業風土」はまず作れないです。思い切って新しいことをやれば、10のうち9は失敗するからです。トム・ワトソンや中島常幸が最高地点にいながらフォーム改造に着手して、長いスランプの谷に陥った事例がすべてを語っています。今までやっていないことをやれば、まず失敗すると思ってよい。それなら加点主義でいけばよいかですが、短いスパンでの加点主義は、実は本質的に減点主義なのです。成果のみを問題にするからです。サントリーさんが実践しておられる「やらせてみなはれ」という強い失敗許容主義をトップ以下組織のすみずみまでがもたないとダメでしょうね。

文責:清水 佑三