人事部長からの質問
恨み、恨まれる関係について。
面白いご質問ですね。どういう状況や背景があってのお尋ねかわかりませんが、(私にとって)無関心ではいられないテーマです。「恨み」を「いじめ」に置き換えてもよいでしょう。人はどうして他人を執拗にいじめる場合があるのか、またどうしていじめられ続けてなおそれを許すように見える場合があるのか。(ホントに)謎めいています。心理学がこういう分野にどういう貢献をしているのか知りませんが、私見は「自己投影が背後にある」です。自分と同等を直感するのに「あいつはいい思いをしている」と感じるとどうしてもそれが許せなくなる。「いい思いを悪い思いに変えてやる」というエネルギーが生まれるのではないでしょうか。恨みの発生過程です。小学校などでいじめる生徒もいじめられる生徒も自己顕示欲の強い点で共通する、という分析をどこかで読んだ記憶があります。考えるヒントになりませんか?
文責:清水 佑三
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