人事部長からの質問
ミッションを自らに課せる人の特徴を。
認知、判断、行動の連鎖を自分の中にもっている人でしょうね。たとえば、セールスドライバーという職業についている人が、「安全」というミッションを自らに強く課しているとしましょう。なぜ彼はそれを自分に課せられるかといえば、何らかの事件で事故の怖さに開眼(=認知)したのでしょうね。次に彼(女)がすることは、どうやったら自分の運転時に事故を起こさないか、の行動基準づくりです。事故を起こす自分の生理と心理の研究に入ります。また事故事例のデータベースを持とうと考えます。こうした一連の営みが問題に対する「判断」部分です。結果として自分だけに有効な「安全十訓」のような行動基準を用意し、自己教育(習慣化)に取り組みます。これが行動部分です。こうした「認知」「判断」「行動」の連鎖は、「安全」を本当に希求すると自然に続くものです。問題意識がすべてである、という主張です。
文責:清水 佑三
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