人事部長からの質問
100年後に日本語が残っていると思いますか?
それってビミョー、と思います。残っていて欲しいが、それが許されなくなってきたのかもしれないと思います。その最大の理由は、日本語のなりたちとセットになっている「やまとごころ」のようなものが音をたてて崩れていっていることです。「やまとごころ」といっても「それってなんやねん」が今の時代の普通の捉え方でしょう。伝統とは自らの内なる価値を、リスクテーキングして守ろうとする強い意志をいいます。日本語の伝統が蒸発してゆくのと機を一にするようにして、標準語を英語または中国語にしようという運動が頭をもたげてくるでしょう。50年後くらい先には確実にそうなると思います。英語派、中国語派がシノギを削って戦うでしょう。日本語存続派は(そのとき)今の共産党くらいマイナーになっているでしょう。
文責:清水 佑三
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