人事部長からの質問
星野仙一監督の采配術から学ぶべきことは何か?
以下は、「猛虎復活す」というNHKのスポーツ番組からの受け売りです。去年一年の監督経験をとおして、星野監督はメンバーの3分の1を入れ替えるという大英断をし、実行しました。この大英断が「選手の危機感」をつくりました。もう一つは伊良部秀輝投手の入団です。人柄や代理人などでとかく色めがねで見られがちな男とじっくり話し合って、この男は信用できる、仕事をやってくれる、と自ら判断したと語っています。その背後に「優等生はいざというときに役に立たない」という彼の人間観があります。また、じゃじゃ馬を使いこなせる「じゃじゃ馬性」が彼の中にあったからできる話です。さらにいえば、投手のことはわかるが、ほかはわからない、打撃は田淵幸一に、守備・走塁は岡田彰布に全部まかせる、が彼の基本的な考え方です。なかなかできない考え方です。信頼された二人のコーチが期待に答えてよい仕事をしているのだと思います。
文責:清水 佑三
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