人事部長からの質問
性格検査を採用などに使うことへの根本的な疑問がある。
社会的公器である企業が、いかなる理由であれ、個人の最高度のプライバシーである「性格」を、物を検品するがごとくに「検査」することは社会の公序良俗に反するのではというご指摘です。エス・エイチ・エルグループを創始したイギリスのP・サビル博士は、特定のパーソナリティが特定の仕事にとって「向かい風」になったり「追い風」になったりする現象を、統計的な手法を使ってつきとめました。この関係性を知って、企業内の採用、配置等に参考にすれば、その関係性に無知であったときよりも、人と仕事のミスマッチを減らすことができると確信したのです。現在、サビルさんが考案した仕組みを使って採用等を行う多国籍リーディング企業はかなりの数にのぼります。この事実をもって回答としたいと思います。
文責:清水 佑三
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