人事改革、各社の試み
HR領域のプロフェッショナルが独自の視点で新聞記事を読み解いたコラムです。元記事のジャンルにより、各社の改革事例紹介である「人事改革事例」編、改革のキーマンに焦点を当てる「ひと」編があります。2008年更新終了。
入社1ヶ月、元長銀マン
りそなHDの人事部長に
再生めざす「人事改革」のけん引役に
2003年8月30日(土) 朝日新聞 朝刊 3面
記事概要
りそなホールディングスは2003年8月29日、7月中旬に入社したばかりの山岡和馬氏を9月1日づけで人事部長に起用する人事を発表した。細谷英二会長は「銀行の人事部は20年遅れている。人事部門にメスを入れない限り改革はできない」と強調した。すでに26日に、本社人員を4割程度削減する方針を示している。山岡氏は、長銀出身で、JR東日本で細谷氏のもとで改革を進めた実績がある。
文責:清水 佑三
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りそなは「買い」とみる
−リーダーシップを期待できる−
コメンテータ:清水 佑三
平成15年8月6日(水)東京新聞に載ったトップインタビューでの細谷英二りそなホールディングス会長の発言が、形になった。勇ましいことをいうトップは多いが、社内の抵抗勢力の反撃にあって、勇ましさがトーンダウンしてゆくのが世の常。
「りそな」はこれだけで「買い」である。以下に、それを裏付けると思われるいくつかの点をあげておく。
いずれも、人のなりたちをよく知っているからできること、また戦う意志をしっかりもっているからできること、いずれも強い「リーダーシップ」の証左である。
小泉純一郎も強いリーダーシップをもっている。今回の総裁選への取り組みをみていると、それを感じる。以下の彼の手法は会社トップの「人事改革」に応用可能である。
あたるか外れるかわからないが、亀井は今度もまた、小泉の甘言に乗って、途中で旗を降ろすのではないか。そんな気がする。憲法改正という大きな課題を亀井に与えて篭絡するとみるが、どうか。
「人事改革」が血で血を洗う戦いであることを忘れてはならない。自民党総裁選はまさに戦国武将の戦いの再現であって「修羅場」の知恵が、満載されているとみる。