続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2016/07/25 1982

本の見よう見まねで性格テストを作成し自社の新卒で使っています。それでもある程度見られている気がしますが、専門家のテストを利用するメリットは何でしょうか。

まず、申し上げなくてはならないことがあります。テストは医薬品に似ていて、正しい製品を正しく使わないと害を及ぼすことがあります。害とは誤った人を採用したり、任用したりすることです。速やかに現テストの使用を停止して専門家に相談してください。

ご質問のお答えにもどります。専門的な言葉になってしまいますが、テストの品質基準である標準性、信頼性、妥当性が保証されていることが専門事業者のテストを使うメリットです。

標準性は得点が高いのか低いのかを正しく判断できるということ。例えば。100点満点のテストで70点をとったN君にお母さんがいいました。「まあ、ひどい点数。どうしてそんな点数しかとれなかったの?」N君は答えました。「ママ、学年の平均点は40点。僕の点数は学年1位だよ。」標準性の高いテストを使っていれば、このお母さんのような誤解はなくなります。

信頼性は測定結果の正しさのこと。例えば。常に成績優秀なRさん。いつもテストは90点以上。しかし、今回返却されたテストは50点。納得がいかないRさんが先生に言いました。「先生、この点数おかしくないですか?」答案を見て先生が言いました。「本当にすまない。先生の採点ミスだ。すぐに採点をやり直すので少し待ってください。」数分後、94点に修正された答案がRさんに返却されました。信頼性の高いテスト(システム)を使っていれば、採点ミスはなくなります。

妥当性は測りたいものを測れているということ。例えば。英語が得意なVさん。いつも英語は90点以上。しかし、今回の英語テストは50点。心配したお母さんが言いました。「どうしてこんな点数に。体調でも悪かったの?」Vさんは答えました。「ママ、今回の英語テスト、英語で数学の問題が出題されたのよ。信じられない。」妥当性の高いテストを使っていれば、英語力を測るために数学を出題するようなことはなくなります。

文責:清田 茂

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

ご質問

お気軽にご質問をお寄せください。
※お送りいただいた全てのご質問を掲載するわけではございません。また質問内容を抜粋して掲載する場合がございます。 あらかじめご了承ください。

バックナンバー