続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2016/07/22 1981

先日、社員の副業を認めるとロート製薬が発表していました。こうした取り組みについて回答者様はどう考えますか?

これも、働き方の多様性の広がりのひとつでしょう。

もちろん本業の業態、副業の内容によって受け止め方が違うと思います。IT系企業でプログラマーとして働いている方が、本業で成果を出しつつ週末には個人でアプリを製作する副業を立ち上げる。あるいは、本業とはまったく無縁の副業、例えばスポーツのコーチやデザイナーなどを行う場合などもあるでしょう。

基本は、「本業に影響のない範囲内であれば」という考え方が一般的だと思いますが、そもそもプライベートな勤務時間外の副業を禁止することはできません。

会社としては、本業で残業ゼロなのに自分の好きなことを副業でやって土日も休まず無理をして身体を壊してしまった場合はどうなるのかという危惧もあるでしょう。本業での収入が少ないから副業をせざるを得ないといった人もいると思いますが、ロート製薬の場合は、会社が働き方のひとつとして副業を認めたという点が大きなポイントです。個人が自分の考えるワークライフバランスの中でこういう副業をやってみたいと会社に申請するのは、社内の雰囲気を考えるとかなり厳しいものがあります。ロート製薬のように制度として設定することで社員に大きな安心感を与えることでしょう。

セカンドライフを考え始める中高年労働者が、土日を使って次のキャリアを試すということもできます。今後は、広がっていくのではないでしょうか。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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