続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2009/01/21 155

日本経団連の「倫理憲章」中の「卒業・修了学年に達しない学生に対して、面接など実質的な選考活動を行うことは厳に慎む」とはどう解釈するべきなのでしょう。

「大学・大学院新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章について」のご質問ですが、この申し合わせは(社)日本経済団体連合会によるものですから、正式には、そちらの事務局あるいは当事者である加盟の企業様にお尋ねいただきたいと思います。

お尋ねのポイントは2点あると思います。1点目は「卒業・終了学年に達しない学生」とは、何年(回)生の何月の時点を指すのか。2点目は「面接など実質的な選考活動」とは、どういう活動を指すのか、という点でしょう。当社とお付き合いがある企業様から伺ったお考えを参考にして想像してお答えしますが、あくまで個人的な見解ですので、ご了解下さい。

1点目の「卒業・終了学年に達しない学生」とは、学部であれば3年(回)生の3月までつまり最終卒業年度に達していない学生という意味のようです。また、「面接など実質的な選考活動」とは、「学生と会う」行為そのものが実質的な選考活動というのではなく、社員が会社や仕事の説明をする会社説明会はもちろん、先輩社員が後輩の学生からの質問に答えるために面談形式によって行う相談会も、含まれていないようです。あくまで学生を何らかの方法で「選考・選抜」する行為が対象ということで、「選考」行為かどうかは、結局その企業の判断によるものだそうです。
「うちは、学生と会っているが選考はしていない」と言えばそれまでのようです。

しかし、そもそも「エントリー行為」があった学生と説明会情報をやり取りする企業の行為が「選考」行為の準備開始と言えるような気もしますが、いかがなんでしょうか?採用前提のインターンシップすらある時代ですから、むずかしい問題ですね。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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