続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2008/11/21 120

いまあらためて“年功序列”に注目しています。これからの人事制度として、“年功序列”というものをどうとらえますか?

あらためて「年功序列」に注目なさっている理由をお書きいただいておりませんが、いかなる理由なのでしょう。成果主義から来る過剰な個人主義により、組織力の低下が問題視されていますが、その反動としての年功序列の見直しなのでしょうか?

あるいは、このような混迷した先の見えない経済動向の中では、過去いろいろな経験を積みここまで会社を支えてきた経験ある層の知恵が求められる時代である、少子化の時代にこそシニア層の力が必要である、ということでしょうか。確かに経験に基づいた的確なアドバイスが後輩に有益であり、目指す方向性を指し示す羅針盤的な役割を果たす場合もあるでしょうが、人事制度上の評価というものは常に客観性を求められます。100%の客観性は夢でしょうが、業績結果と評価を連動させない年功序列という考え方は、同じように頑張っている(きた)もの同士に優劣などつけられないという感情が根底にあるものであり、激烈な競争を勝ち抜くために序列をつけざるを得ない企業社会では、やはり受け入れ難いものだとは思いますが、仕事の内容により成果主義と年功序列と双方かみ合う場合もあります。伝統文化・芸術にはその技量の取得には、多大な時間と経験が必要とされ、職場が結果として年功序列化している例もありますが、これは本来からいえば、まさに実力主義ですね。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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