続・人事部長からの質問

論より情の上司には情で訴えるが手っ取り早いやり方です。それができれば苦労はしないということでご質問をいただいたということも重々承知しております。

ご質問者は情報を集め合理的な判断をすることを得意とする方だと思います。上司の判断の仕方が理解不能であるという切実なお気持ちもよくわかります。

経験が確信に変わると合理的な説明を受け付けなくなるのが人間の習性です。上司の方をロジカルに説得するのは不可能と考えるのがいいでしょう。

しかし、上司も単なる人情家ではないはずです。会社からの評価を積み重ねたことによって現在の地位を得ています。上司の情による判断を不適切と決めつけず、徹底的に研究し判断の適切さを評価してみてください。また、実験的にご自身の論理的判断と上司の情による判断の適否を試してみるのもいいやり方です。上司の判断の良い部分を発見できるかもしれません。明らかに論理的判断が有効である場合は、上司の指示に「はい、かしこまりました」と返事をし、黙って自分のやり方でよい結果を出すのです。上司には結果だけを報告しましょう。上司から喜ばれます。

文責：清田　茂