続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2009/12/16 375

貴社の製品ではないが30年以上同じ適性検査を蓄積している。こういった超長期の蓄積データがないと、見えてこないものはありますか?

もちろんあります。まずは、採用した人材の変化です。変化がなぜ起こったかについては、企業の発展段階、企業ブランド、経営者のパブリックイメージなど様々な要因が考えられます。企業が発展を続けるために、中長期的な事業戦略やその時々の環境に適した人材が採用できているかをチェックできます。

また、それだけのデータ蓄積があれば予測妥当性の検証は容易です。現在社内で活躍している人材(ハイパフォーマー)が入社時にどのような特徴を持っていたかについての統計分析を行います。よい分析結果を得るためには、階層別、職種別に行うことが望ましいです。人は成長し、変化しますので、古いデータほど現在の受検者特徴とは異なるものになってきます。したがって、古いデータを用いた分析はパフォーマンスとの関係が見えづらくなる傾向があります。5年後のパフォーマンスを予測できるかもしれませんが、30年後のパフォーマンスを予測するのはかなり難しいといわざるを得ません。

文責:清田 茂

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

ご質問

お気軽にご質問をお寄せください。
※お送りいただいた全てのご質問を掲載するわけではございません。また質問内容を抜粋して掲載する場合がございます。 あらかじめご了承ください。

バックナンバー