続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

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2009/10/26 340

ゴルフやフィギュアスケート、サッカーでも10代の一流選手が数多く登場しています。これは「ゆとり教育」がもたらした良い影響とも考えられるのでしょうか。

日本だけでなく国際的にみてもスポーツの世界では10代からの選手が活躍している気がします。これを考えると「日本のゆとり教育」の結果とは言えないのではないでしょうか。もちろん早期からの指導教育という面からは何らかの影響は当然あるでしょうが。

むしろ、こうしたスポーツの世界でも「格差」が問題視されています。ゴルフ、フィギュアスケートといったスポーツはコーチや試合の遠征費用が莫大です。練習環境も限られた施設でしかできません。こうした面からいかに才能があってもそうした子供にお金を掛けられる家庭環境でしか選手が育たない側面があります。また逆にプロで成功すれば莫大な収入が期待できるスポーツでは、早くから経済的に一人立ちしなければならない経済的環境の子供たちが厳しい選抜の戦いを勝ちあがっていく場合も多いのです。東大をはじめとする著名大学の進学者の家庭収入をみると一定の水準以上の場合が多いことが知られていますが、いわば生まれた家庭の経済水準で進路・将来が決まってしまうことが問題視されています。これも「ゆとり教育」だけでは受験に立ち向かえないと子供を塾通いさせることができる家庭が有利では?ということでは関係していますね。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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