続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2009/10/22 338

テストデータで分析を行いたい。求める人材像を分析してつくりたいが、データの集め方を考えている。過去の、入社時に受検した結果を使うのか、改めて受検してもらうのか、どちらがよいのでしょうか。メリット・デメリットなどあればお教え下さい。

過去データと現在の職務評価との相関分析によって見出されるものを予測妥当性といいます。過去データがどれだけ現在の職務評価を予測できたかを表す概念です。改めて受検し得られた現在のデータと現在の職務評価との相関分析によって見出されるものを一致妥当性といいます。現在のデータがどれだけ現在の職務評価を予測できたかを表す概念です。

それぞれメリットとデメリットがあります。
予測妥当性のメリットは、入社後の環境や教育・本人の努力などに影響をうけづらい資質を見つけられることです。デメリットは、受検から時間が経っているため、テスト結果が本人の特徴を正しく表していないことです。職務評価との相関が見られないケースもあります。
一致妥当性のメリットは、現在の職務評価との相関がはっきりと見られやすく、優秀層の特徴を明確にしやすいことです。デメリットは、分析によって見出された優秀層の特徴は、入社後得られたものなのか、資質なのかが判断しづらいことです。
両方やってみることをお奨めします。

文責:清田 茂

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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