続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2021/12/16 3291

上司から「クリエイティブ人材を採用せよ」との指示がありましたが、社内にモデルになるような人がいないため、そもそもの定義ができません。採用で見極める点も踏まえてアドバイス頂きたいです。

ご安心ください。社内にモデルがいなくても人材要件は定義できます。クリエイティブとは創造的、独創的であり、独自の発想を持っていることを表す形容詞です。この言葉をそのまま定義にしても問題ありません。もう少し詳細に定義したいのであれば、そのクリエイティブな人材に与える役割(職務)を調べ、職務遂行において求められる行動を具体的に記述するという方法があります。この調査はインタビューで行うことが一般的です。定義が出来たら次は選び方です。

採用で見極める点は創造性、独創性であり、より詳細に定義された人材要件です。クリエイティブ系の職種であればポートフォリオを提出してもらい選考します。ポートフォリオを正しく評価できる人を評価者にしてください。作品の提出等ができない職種の場合、テストと面接で評価します。テストは創造力やクリエイティブさを測定するものを使ってください。当社のアセスメントツールでは「創造力テスト」があります。

面接で選考する際の注意点があります。能力は高い人が低い人を評価することができても、低い人は高い人を評価できないという原則です。つまり、面接官が優れたクリエイティブ人材でなければ、クリエイティブな人材を見極めることができないということです。

加えて、入社後について注意が必要です。クリエイティブな人材の独創性は時に組織の規範や文化を逸脱します。もし、その逸脱を許容しなければ、クリエイティブな人材はすぐに去ってしまうでしょう。クリエイティブな人材を生かす組織と文化を作ることが採用の条件なのです。

文責:清田 茂

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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