続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2021/09/09 3225

先輩社員から指摘や指導、叱られることがあります。その場面でかしこまった会話ではなく、自然な会話をしたいと思っています。なかなか歳の離れている人との話に慣れません。どうすればよいでしょうか?

先輩から叱られている時は、自然に会話するよりもかしこまった態度で接するほうが指導を真摯に受け止め反省しているというメッセージが伝わりやすいです。今のスタイルが適切だと思います。納得できない指摘や指導であれば質問すべきです。理解や納得ができなければ、行動を変えることができず、その指導は無駄になります。その結果、あなたが同じ過ちを繰り返せば、先輩社員はあなたのことを見込みのない人と考えるようになってしまうでしょう。また、質問することで先輩の指導が不適切だったことが判明する場合もあります。先輩もあなたを指導することで指導者としての能力開発を行っています。不適切な指導を正したいと考えているのです。

歳の離れた人との話がうまくできないのは、あなたに年長者に対する「アンコンシャス・バイアス」があるからです。アンコンシャス・バイアスとは無意識の偏見、つまり思い込みです。年上の人は私を理解しようとしない、年上の人に反論や批判的な質問をすべきではない、年上の人は私よりも正しい、などの無意識の思い込みがあなたの行動を委縮させているのかもしれません。アンコンシャス・バイアスは自然と発生してしまうものなので防ぐことは困難ですが、今アンコンシャス・バイアスが働いていると客観的に捉えることが、アンコンシャス・バイアスにとらわれない最も効果的な対策となります。年上の人の前で委縮してしまったら、今アンコンシャス・バイアスが発生したと考え、冷静になることを心がけてください。冷静になれば指導内容を正しく理解して不明な点を質問することも可能です。

文責:清田 茂

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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