続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2019/03/07 2618

在宅勤務や産休育休の延長など、様々な形態で働けるような社会環境になりつつありますがそのしわ寄せが他のスタッフにいっているような状態です。しわ寄せがいっているスタッフに何とかやってもらっている状態ですがそのスタッフの頑張りに報いるような、そして多様な働き方を推進できるようないい仕組みはありますか。

全ての社員そして会社自体が満足するような仕組みはありません。少子高齢化がすすむ中、若手層にはひとつの会社にこだわらない意識や正社員にこだわらない働き方が浸透してきています。会社の中では定年延長のベテラン社員の比率が上がってきており、人生100年を見据え定年後でも別の仕事に就く人も増えています。結婚をせず好きな仕事を突き詰めたい、逆にマイペースで充実したプライベートを送れれば結婚はしなくてもという人も増えています。

このように働くことに対する意識が多様化している中で、政府がいろいろな施策を導入しようと試みても、解決策にはなり得ません。ある人からすればかえって迷惑に感じることもあるでしょう。

社員が育休中で時短勤務になれば、当然フルタイム勤務の人に仕事の分担が回ります。在宅勤務で仕事が回る部署の人は良いでしょうが、それができない部署の社員も当然います。会社側も、しわ寄せが私たちにくるから困るという声に全て応えていたら社員、スタッフの数を常に余剰に確保しなければなりません。利益を考えれば会社側もそこまでの負担はできません。残念ながら社員にまさに「何とかやってもらう」しかないのです。

結局は、それぞれの会社で何が一番の優先課題かを判断して対応していくしかないのではないでしょうか。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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