続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2009/06/12 249

この不景気の時代に社員のやる気を上げ業績を上げるには、どうすればよいのでしょうか。

弊社のモチベーションリソース測定ツールMQのモデルは参考になります。MQはやる気に影響を与える環境・条件(モチベーションリソース)の個人差を測定します。18個の環境因子対してどの程度やる気になるかやる気を失うかを定量化します。例えば、「活力」という因子は、忙しい職場でやる気になる人ほど高得点となり、やる気を失う人ほど低得点となります。

MQモデルからわかることは二点です。一つ目はやる気の出方は一人ひとり異なること、二つ目はやる気が出る環境は好ましい環境とは限らないことです。MQの「失敗の恐怖」という因子は、失敗したら取り返しがつかない大問題になる状況でのやる気の出方を測定します。高得点の人ほどこの環境でやる気になります。恐怖から逃れることが意欲の源泉になっているということです。

具体的には、モチベーションリソースのタイプを意識した対策をとります。例えば、エナジー型には、活動量を必要とする高い目標、シナジー(調和)型には教育研修プログラムの導入、外的要因型には短期的な成果報酬制度、内的要因型には新商品や新規事業の企画立案等が効果的です。

その一方で、モチベーションリソースを踏まえた個別の対話をしていくことが必要です。これらの方法である程度やる気を上げることは出来ると思いますが、業績を上げるとなると戦略・目標・組織・業務プロセス等の見直しが必要です。

文責:清田 茂

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

ご質問

お気軽にご質問をお寄せください。
※お送りいただいた全てのご質問を掲載するわけではございません。また質問内容を抜粋して掲載する場合がございます。 あらかじめご了承ください。