続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

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2009/05/29 239

新型インフルエンザが流行っています。何らかの流行性の病気で、ある部署の社員が全員倒れてしまった場合の対策案を、人事として立てておくべきでしょうか?

現状の新型インフルエンザに対する各種報道でもおわかりのように、人事や総務といったいち部署で対応できる問題ではありませんので、「会社」として事業継続に重大な障害となるリスクであるとの認識のもとに対応策を準備しておく必要があります。大規模災害が起こった場合に備える危機管理対策と共通します。

今回の新型インフルエンザを機会に、会社としての対策シュミレーションを一度してみてはいかがでしょう。現在は人の移動が高速かつグローバルに展開されますので、遠隔地、他国のことと油断しているとあっという間に国内で感染者がでます。

対策は、まず社内に感染者を出さない予防レベル、感染者が出た場合の感染拡大阻止レベルで違います。全員が倒れてしまう最悪の想定の前に、予防レベルでは感染地域の人との接触なしに、事業継続が可能なのか。感染者が出た場合、感染者を隔離しながら業務継続が可能なのかといった視点から考えてみて下さい。当然出張等はできなくなりますから、テレビ会議システムやネットや情報機器を介した営業活動、社員が出社できない状況の中での在宅勤務(テレワーク)での業務遂行フローなどの検討が必要になるのではないでしょうか。

感染症の場合は、今回の豚インフルエンザや過去のエイズの時のように新型の場合は情報不足もあり一時パニック的なことになりますが徐々に相手の正体が見えてくればだんだんと落ち着きを取り戻して正しい対応を取れるようになります。備えは万端、でも結局それを使わずに済んだ、というのが一番良いのです。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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