続・人事部長からの質問

最近「県民性」をテーマにするテレビ番組が人気だそうですね。私も地方出身で、ふるさとに関連する話題には敏感です。

大多数の人のもつイメージでは「暖かい地域の人はおおらか」、「寒い地域の人は我慢強い」などあるでしょうが、それを実際のデータできちんと証明した研究は見当たらないようです。その最も大きな理由は研究デザインの難しさでしょう。人が一生のうち動く範囲は広がり、行ったことのない場所についても情報があふれています。さらに今は「グローバル」の時代。パーソナリティに地域差がたとえあるとしても、今後はどんどん小さくなっていくのではないでしょうか。

地域差のみならず、性差、年齢差など、様々な切り口がありますが、パーソナリティについては、「グループ差よりも個人差の方が格段に大きい」ことが定説です。ステレオタイプにとらわれず一人ひとりの個性をきちんと把握することに、パーソナリティ検査の存在意義があると思います。

文責：堀　博美