続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2008/11/05 108

就職先の選択肢がこの10年程で劇的に増えました。これは企業・応募者にとって良かったのでしょうか?

増えた就職先の選択肢が具体的にどのようなものなのかは、このご質問でははっきりしませんが、新卒の場合を考えるとバブルの崩壊からの復活以降最近までの景気拡大の終焉まで採用企業数が拡大し、当然民間企業の受け皿が増えました。特にベンチャー系の企業が増え、実力主義や起業家志向の学生の就職数も増大しています。また以前は、就職先といえば民間企業か公務員かでしたが、最近はさらにNPO、NGOといった組織に就く学生も増えています。日本国内企業だけでなく海外での就職というケースも増えています。正社員就職だけでなく、契約社員、派遣社員といったように雇用形態自体も多様化してきました。ではこうした選択肢の増大が企業側、応募者(学生)側にとって良かったのか?本来、企業側にとっても、応募者側にとっても選択肢が増えることは良いことのはずです。応募者に多くの中から十分に検討したうえで選択をしてもらえるなら、企業側にとっても優秀な人材の獲得につながりますし、選択肢が多ければ自分にあった働くかたちを選びワークバランスを考えて就職することが可能だからです。結果として問題が生じているとすれば、選択する際に、きちんと情報がやり取りされていない、応募者側が情報過多の波に呑まれてしまっている、国の対応等も含め起きた問題に対して根本的な取り組みがなされていないということが原因でしょうか。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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