続・人事部長からの質問
人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。
是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。
自社内で、採用時の面接官トレーニング実施を考えている。何かお勧めの方法は?
外部講師を使わずに自社で集合研修を実施するのであれば、講師をされる方は専門業者が行っている正式な面接トレーニングに参加してください。
その上で、トレーニングの内容として二つお薦めします。
一つ目は、客観評価の練習です。面接場面の映像を見ながら、研修受講者全員で面接の記録と共通能力項目の評価を行います。実施上のポイントは、音声が明瞭で受検者の表情が見える映像を準備すること、評価点の根拠となる証拠情報を面接評価表に書かせること、受講者全員の評価点をその場でホワイトボード等にまとめ、受講者に評価根拠を発表させること。この発表を通じて受講者は収集すべき情報と自分の評価の甘辛を認識できます。
二つ目は、模擬面接です。受講者を3〜4人のグループに分け、演習を行います。面接官役、応募者役、観察者(複数可)を決め、模擬面接を開始します。面接官役は応募者役を面接し、観察者は面接官役を観察し言動と印象を記録します。模擬面接が終わったら応募者役と観察者は面接官役に面接での言動における気付きをフィードバックします。
客観的な面接は誰にとっても難しく面倒な方法です。ついつい楽な主観評価をしたくなってしまいますが、採用はハイリスクな高額投資案件であること、客観的評価のほうが妥当性(予測力)が高いことをしっかり認識してもらい、トレーニングを進めてください。
文責:清田 茂
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