続・人事部長からの質問
人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。
是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。
メンター制度を取り入れようと考えています。手当て等を出して制度化すると教える側の自発的行動が見られなくなりそうな気がします。事前にそういった行動が見られるような組織風土作りには何が必要でしょうか?
メンター制度は強固な組織風土を作れない場合の対処療法に過ぎない。というのが持論です。
ご質問の風土作りとメンター制度の導入は難易度から言えば逆転していると思います。
育成に対する意識が低い組織があり、それを補うためにメンター制度を導入するのであってメンター制度のために組織風土を変えるというのはあべこべだと思うのです。
強固な組織風土については今回触れません。
メンター制度だけ回答します。
まず育成のノウハウと人生経験を十分に持ったメンターが必要です。単に若い、同じ部署などで選び出してメンターに据えることは「優秀な若い芽を潰す愚行」のみであり絶対に避けなければなりません。
優秀な人間ほどバカに指導されたくないため、メンター次第で優秀層の早期退職のリスクが高まります。
次にメンターに対する手当ですがこれも不要と考えます。なぜなら自分の考えるメンターは少なくとも入りたての社員より職掌が上であることが条件なので、その分は給与面に反映されているからです。なまじ手当があることにより、手当を貰わない人達が育成の責任から解放されてしまうというデメリットもあります。
文責:三條正樹
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