続・人事部長からの質問

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2024/04/09 3848

育成に対して積極的、前向きな上司と後ろ向きな上司は何が違うのでしょうか?後ろ向きな方の意識改革する方法があればぜひ知りたいです。

まず、上司の仕事として部下の育成も含まれていると会社から明確に伝えているのでしょうか。育成内容に対する評価が上司(管理職)としての評価につながると明確になっていますか。

プレイヤーとして優秀だった人を高く評価し管理者にした場合に、往々にして部下に対してもしっかり指導をしてくれるだろうと期待しがちですが、自分のことと部下のこと(面倒)を管理するのはまた別です。またチームの成果が優先で部下個々人の育成に目がいかないことも多いのです。上司にする際に、管理者としての心構え、果たすべく業務内容をしっかりと研修、指導して下さい。

積極的で前向きな上司は、部下との目線合わせが上手です。目指すべきビジョン、目標を部下と一緒になって考え共有し部下のモチベーションを高めます。後ろ向きの上司は、場あたり的な指導に留まり目指すべき方向性が不明確です。
前向きな上司は、部下の成長をサポートし育成計画をフィードバックを交えながらともに考えますが、後ろ向きの上司は、成長や学びを後回しにして、結果のみを求めます。

後ろ向きの上司は、部下とのコミュニケーションが苦手、不足している場合が多く、指導内容もネガティブになる傾向があります。こうした上司の場合は、トレーニング、教育をしっかりと実施してあげる必要があります。リーダーシップトレーニングやコーチングプログラムに参加することも有益ですし、部下や同僚からの意見を上司本人にフィードバックして自身の指導法を見直す機会を提供してあげて下さい。
後ろ向きでも変われる可能性は十分にあります。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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