続・人事部長からの質問

ご質問者も「一長一短かとは思いますが」とお書きですが、その通りです。相手先の状況を知りつくし人的ネットワークも強い人が継続して担当した方が安心ですが、逆に新規の取引が拡大しなくなります。定期的に入れ替えた方が営業担当自身もあらたな気持ちで新規顧客に対応でき思わぬ成功に結び付く可能性もありますが、前任者と比較され取引が縮小することもあります。

個人的には、担当は定期的に変えた方が営業部署の活性化にもつながると思いますが、「定期」という意味は、こちらサイドの都合で1年ごととか3年ごととか期間で変えるということではありません。あくまで顧客に対して今以上のサービス提供ができる営業が育成できた段階で担当を変えていくという意味です。大口顧客を利権のようにベテラン営業が担当するのは問題ですが、そのベテランの域まで後輩が育っていないのであれば仕方がありません。あくまで取引先との友好な関係を前提に定期的入れ替えをお考え下さい。

社長でも急に交代することがよくあります。担当が異動や退職で代わっても会社間取引では当たり前です。営業個々人のスキルに頼るのではなく会社として対応できているかです。

文責：奈良　学