テストができるまで

着眼点は様々です。お客様の問題意識から課題発見につながるケースもあれば、全く新たにニーズを掘り起こして課題を選択するケースもあります。また、当社が得意とする分野(採用やWeb商品)のバリエーションの多様化ということから商品化を考えることもあります。お客様にとって有益な商品やサービスとなりうるか、ということもはもちろん、当社としても、なにか新しい技術や開発手法・挑戦的な要素を盛り込めるか、ということも意識して課題を選んでいきます。

実際には、1と2は並行して進めていきますが、企画の中では商品の目的、他社にない特徴のあぶりだし、開発計画・コスト、運用のイメージ、売り方、売上目標など多角的な視点から検討を深めていきます。様々な着眼点がある中で、どうしたらもっと有益な商品・サービスになるか、他社の商品と差別化できるか、面白いテストや帳票、サービス・分析ができるか、という視点をメンバーと多角的にアイデア出ししたり、アドバイスしあったりしていきます。拡散しすぎて、おさまりがつかなくなりやすいのですが、意見交換やブレーンストーミングはお互い大変よい刺激になり、また、商品イメージを作っていく上では必要不可欠な工程です。

例えば「論理的な力」といっても、そこから受ける印象は多種多様。仕事に必要な××力ということから、具体的にどんなシチュエーション、仕事で必要とされるのか、それが最も見やすい形はなにかということをじっくり検討していきます。「どうやったら測りたいものが測れるか」「どんな手法で測れるか」「どんな形式が最も目的にフィットするのか」といった点を踏まえながら、ブレーンストーミングしていきます。

「測りたいものが測れているか」ということをデータ上で検証します。多数のデータを取得して、実際のパフォーマンスや行動、他のテストとの関連性を調べ、テストの品質を確認・担保する工程を丁寧に踏んでいきます。もちろんここで(テスト開発の場合であれば)悪問・良問の取捨選択等をおこなっていきます。

意図した結果が出た場合はそのまま次のステップに進めますが、意図しない結果が出た場合「なぜか?」を検証します。それはデータ検証集団の問題なのか、サンプル集団の大きさの問題なのか、検証方法の誤りなのか、テスト方法が適切ではないのか、など様々な角度から分析をおこなっていきます。意図しない結果となった場合は2、3まで戻り、目的や測定内容を踏まえ、測り方、測る項目等を改めて修正していきます。

実際には2、3の段階でイメージを持って進めていることが多いですが、データが取得できた段階で、どのような見せ方が適切か、きれいか、わかりやすいか、使いやすいか、といったことを練り直します。採点方法やロジック指定などシステム構築前の細かい資料の作成をおこなっていきます。

社内にシステム構築部隊がいるため、テスト開発の意図をよく汲んで、スピーディーにシステム構築に進めることができます。ここでロジックに漏れがないか、システムとして機能するか、テスト開発とシステム開発双方で指摘しあいながら、商品の仕上げをおこなっていきます。

社内向けの説明資料やお客様向けの販促資料等を準備していきます。同時に、運用フローの最終決定をおこない、各部署に商品の申込み〜売上計上までの流れを共有していきます。新商品説明会を社内・社外向けにそれぞれおこなっていきます。