続・人事部長からの質問

人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。

是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。

2024/01/16 3791

若年層の転職活動が盛んですが、自社としては退職防止に努めたい形です。時代の潮流に併せて退職防止に努めたほうがよろしいのでしょうか。それとも若年層の流動性を高め、中途採用を活発に行い、人の出入りを盛んにした方がよろしいのでしょうか?従業員200名IT企業です。

このコラムでも若年層の退職防止策についてよくご質問が出ます。
優秀な人材には残っていただき、能力不足の方には去っていってほしいというのが会社が本音だと思いますが、そのようにうまくはいきません。優秀な人材から好条件の外部に流失するリスクがあり、ぶら下がり社員ほど居続けるのが現状です。

中途採用で出入りを活発にすることで既存社員の刺激になる、新たな技術の獲得につながるというメリットもありますが、人材不足のなかで、採用には大きな経費がかかりますし、出て行った人の分を常に補充できる保証もありません。

個人的な理由で退職していく人はしょうがないとしても、まずは社内の優秀な人材が流失しないような対策を講じるべきでしょう。選考から採用、入社までのオンボーディング、入社後の教育研修システムまで、現状をチェックして下さい。人材の流動化は当たりまえ、いくら対策を講じても無駄なだけという姿勢では、まず優秀人材から退出、人材の補充不足でさらに残った社員が苦しくなり、続いて退出という負のサイクルに陥ります。

文責:奈良 学

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

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