続・人事部長からの質問
人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。
是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。
パーソナリティ検査でエネルギー側面(行動力、競争性など)が低得点のかたをやる気にさせる方法を教えてください。
エネルギー側面が低得点である人は、ほどほどに行動する、負けても気にしない、目標のためにがんばることを重要と思わない、ゆっくり考える、といった傾向があります。のんびりした性格の持ち主であろうことが想像できます。こんな人をやる気にする方法などあるだろうか、というのがご質問者様の疑問です。そして「ある」が答えです。
誰でもおなかが空いたらご飯を食べたくなるように、どんな性格の人でも「快さ」を欲するとやる気になるのです。大事なのは、それぞれの人の求める「快さ」が何かということです。心理学者のマズローは快さを欲することを欲求と呼び、人間の欲求の順番を5段階で定義しました。SHLは欲する快さをやる気を刺激する要因(モチベーションリソース)と呼び、モチベーションリソースには個人差があるとして、18項目のモチベーションリソースを定義しました。モチベーションリソースには、目標を達成する、他の人に認めてもらう、といった積極的な快さが得られるものもあれば、失敗の恐怖から逃れるといった危険回避を欲するものもあります。
ちなみにエネルギーの強さとやる気は独立したものであり、エネルギーが強くても弱くてもやる気にさせることは可能です。エネルギーの強弱が影響を与えるのはやる気になった後の行動です。エネルギーの強い人ほど長時間たくさんの行動が可能です。
その人のやる気に火をつけるものを見つけてください。モチベーション検査MQを実施すれば18項目のモチベーションリソースのうちどの項目でやる気になるかがわかります。やる気に火をつけるもののヒントを見つけるために役に立ちます。
文責:清田 茂
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