続・人事部長からの質問
人事担当者の方からのご質問に対して当社役員、HRコンサルタントが交代で答えさせていただきます。
是非、ご質問、ご感想をお寄せ下さい。 なお、このQ&Aにおける回答は各回答者の個人的見解であり、当社の公式見解を示すものではありません。
女性管理職の割合を2020年までに30%にするという政府目標が出ています。賛否両論有りますが、数値目標を設けることのメリットとデメリットを教えて下さい。
女性管理職比率の国際平均が30%(ILO 2008年調査)なので日本も同じ比率に、ということのようです。目標ですから具体的な数値を掲げることは当然必要です。
ただ、それぞれの国で主要な産業は異なりますし、業種により人材活用面での企業経営の手法も異なります。単純に30%という数値だけ追うのはいかがなものでしょうか。
これにより企業側が努力し仕事と家庭の両立を前提に女性社員の採用、育成、幹部登用を進めていくことになればいいのですが、逆に女性社員側が管理職登用に対して過剰に反応して頑張りすぎたり、周りとの軋轢を生むようなことになってはマイナスです。
男女雇用機会均等法が施行され採用された時の女性社員が、後輩女性のためにも自分たちが実績を残さなければいけないと苦労したという経験談を思い出します。
会社での管理職比率のアップも重要ですが、その前に出産、育児という女性に大きな負荷がかかる時期を企業、社会がどう支えていくかも考える必要があるはずです。
文責:奈良 学
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